日本市場の一株利益が減少の一途をたどっている。これはまぎれもなくCOVID-19、いわゆる新型コロナウイルスの影響だ。
他方で株価指数というと、一時の大幅安からかなり戻した水準にある。
こうした状況には、騒ぎ立てる向きも少なくないようだ。
日経平均PER
18000 15倍
18500 15.4倍
19000 15.9倍
19500 16.3倍
20000 16.7倍
20179 16.84倍 5/8
20500 17.1倍
21000 17.5倍
21500 17.9倍
22000 18.4倍ざっくりだが上よりも下の方がありそう
下は18000でも決して安くない水準
利益はどんどん下方修正されていくだろうから尚更下目線— 会計士なるきん (@zuvoooo) May 10, 2020
本日5/15は決算発表のピーク日。
3月期決算企業の半数以上が今期見通しが「未定」のようだ。日経平均PERは27.5倍。まともにみれば日経平均1万円を割り込んでても不思議でない。。
根拠レスな相場だ。今週もお疲れさま〜 pic.twitter.com/jRSi6VIxcT
— いんとく (@kab_suke) May 15, 2020
俺、ゲームしながら思ったんだけどね。日経がバブルバブル!って騒がれてたけど、今のPERベースで考えたら既に小バブルじゃないかと。本来だったら買えない水準なのに、日銀が買い支えていてくれてるから。株価上昇バブルじゃなくて、株価維持バブルみたいな。日銀がいなかったら間違いなく底割れ。
— ヤリ手ジジイ (@yaritejijii) May 16, 2020
しかし、どうだろう?
足元における株価指数の水準が妥当なのか否かはともかくとして、違和感をおぼえるのは、この異常事態のなかで、PERというものさしを使っていることだ。率直にいって、バカバカしくないか、と。
一株利益が減少したのは、あくまで感染症に起因するものなのである。営業を自粛している企業は少なくないし、先行きが不透明だとして今期の見通しを一切開示しないと決めた企業も多数ある。
では、この状態が永遠に続くだろうか? ……そんなことはありえない。いつかは感染症が脅威にならなくなるだろうし、経済活動の再開も本格化してくだろう。
似たようなことは、リーマンショックのあと、2009年はじめごろにも生じていた。そしてそののち株価がどうなったかについては、言うまでもない。
いま大切なのは、企業を個別で見ること。ここにあるのではないか。
この窮状を耐え抜くだけの地力があるか。耐え抜けるとすれば、どのくらいの時間をかけて、どのように回復していくか。回復するならどのくらいまでの売上を見込めるのか。そしてそういう想定に対して、足元の株価はディスカウントされているのか。
じっくり考えれば、チャンスがあるかないかは見えてくるように思う。
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